背もたれ角度計
使い方
車いすの背もたれフレームやギャッジベッドのマットレスに取り付けて、リクライニングしたときの頭部~体幹の角度を管理し、誤嚥や起立性低血圧を防ぎます。

対象
リクライニング式車いすやギャッジベッドでの介助を必要とする肢体不自由者や高齢者など。

製作時間
約30分

材料費
約600円
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材料
A. アクリル板 7cm×7cm(胴体)・・・・・・1枚
B. アクリル板 5cm×1.5cm(指針)・・・・・1個
C. M3ボルトナット・ワッシャ・・・・・・・・3組
D. プラスチックジョイント ・・・・・・・・・1個
  (直径28mmイレクターパイプ用 Yazaki 品番J-113)
E. ミニフック ・・・・・・・・・・・・・・・2個

F. 分度器を光沢紙にコピーしたもの(目盛)・・1枚
G. クッション材 厚さ5mm・・・・・・・・・・1枚
  (車いすの背もたれフレーム径によって厚さを調節します)
  道具
・定規
・カッター(アクリルカッターがあればベターです)
・やすり
・はさみ
・ドライバー
・ラジオペンチ
・ドリル 3.5mm
・接着剤
・両面テープ
作り方
①胴体用のアクリル板の角をやすりで丸め、下図のとおりドリルでボルト穴をあけます。

②指針用のアクリル板の片端が三角形になるようにカッターで斜めに切り、やすりで角を丸めます。下図のとおり他端にドリルでボルト穴をあけます。

③ジョイントに胴体を取り付けるためのボルト穴をドリルであけます。(今回購入したものはあらかじめ1か所穴があいていたので、加工は1か所のみ)

④指針にボルトを通し、ワッシャを1枚かませてナットをつけます。このとき、ナットの位置は、指針がボルト頭とワッシャの間で滑らかに回る程度に留めて締め付けません。
⑤指針に通したボルトを胴体の角にあけた穴に通し、ナットで締め付けます。
⑥ジョイントと胴体をボルトナットで固定します。
⑦車いすの背もたれフレームに、ジョイント内径との隙間を埋めるためのクッション材を巻きます。ジョイント内面に両面テープを張り、ジョイントをフレームに押し込みます。
⑧背もたれをいちばん起こした状態で、目盛がゼロを指すように目盛の取り付け位置を決め、接着剤で貼り付けて完成です!
⑨ギャッジベッド用は、ジョイントの取り付けはせず、胴体背面にミニフックを両面テープで張り付けて完成です!マットレスに安全ピンを付け、それにフックを引っ掛けて固定します。(写真は胴体を糸のこ盤で扇形に加工したもの)

注記
 ※
アクリル板を木の板で代用すると、より安価で加工もしやすいと思います。